「科学一般」カテゴリーの投稿アーカイブ

宝塚文化芸術センターに行ってみる。

2023/8/12(土)晴れ

8日に早々と申し込んでいたマイナンバーカードを受領に宝塚市役所へ。ポイントもいただけるし、特に拒絶する理由もなく、夫婦そろって発行いただきました。外は殺人的暑さですが、あてもなく車を走らせるわけにもいかず、新しくできた宝塚市立文化芸術センターでしばし涼むことに。新しくといっても2020年6月開館です。コロナで来る機会もありませんでした。手塚治虫記念館に隣接しています。

イベント向けの貸しスペースや会議室がいくつかあります。1階のライブラリーには自然科学系の蔵書が並んでいます。牧野植物図鑑も置いています。これを見ているだけで時間を忘れます。

現在のテーマは粘菌のようで、2階の展示室では「髙田光治のミクロコスモス劇場展―粘菌と胞子がつむぐ物語―」を開催中。長居を予定していませんので今回はパス。書棚にあった伊沢正名の「きのこの世界」を開いてみると見事な写真ばかりでしばし見入ってしまいました。

中庭に出てみると、自販機が1台。wilkinson炭酸の広告が目を惹きます。子供のころ宝塚と言えば、現在の当センターや隣接する手塚治虫記念館のあたりにあった宝塚ファミリーランドです。炭酸センベイも名物でした。

センターの東側のイングリッシュガーデン風のメインガーデンへも行けます。真夏ですがいくつか花も咲いています。シオカラトンボも群れていました。

ところで12日土曜日の晩ご飯は先週に続いてサーモンのパスタ。今回はクリーム仕立ての温パスタです。サーモンは一口大に切って塩コショウに乾燥タイムと小麦粉をまぶし、ニンニクみじん切りとバターにスライスしたマッシュルームと共に炒めています。後はパスタ茹で上がり直前に生クリーム投入、パスタも入れて削ったパルメザンチーズを混ぜ合わせて完成。サンディでゲットのスペイン産ワンコインスパークリングワインもそこそこの味です。

コメントする

津門大塚町遺跡の現地説明会

2023/2/4(土)晴れ

西宮市の阪急今津線「阪神国道」駅横の「津門大塚町遺跡」の現地説明会に参加。4世紀から6世紀の古墳時代の遺跡ですが、鉄器製作関係の遺物も出土しています。

元はアサヒビール西宮工場の跡地で病院建設が予定されています。午前10時からの説明会を待って並んでいると、前のご隠居?が昔ビール工場の見学に行って飲んだビールが美味かったと話されていました。

出土品の一部しか展示していませんが、お目当ての鉄器製造関係の遺物。砥石もあります。

鉄滓など鉄器製造の痕跡も多数。

竪穴住居には古墳や鉄器の製造に携わっていた人々が住んでいたと推測されます。

こちらは陶質土器。朝鮮半島との交易の証拠です。

地層が露出しています。係員さんが指し示している地層は平安期とのこと。詳しくはこれからの調査を待たなければなりません。

阪急今津線とJR東海道線が交差。にわか鉄ちゃんに変身。高架は阪神淡路震災後ですがJR線を跨ぐ鉄橋は相当古そうです。

JRの貨物列車も何度か通過。

発掘は安西工業株式会社が請け負っているようです。埋蔵文化財発掘調査を専門にしている建設会社です。現場の東側はロイヤルホームセンター。

阪神国道駅近くの歩道橋から。全体を俯瞰できます。

阪神国道駅は西宮北口と今津の間で、あまり乗り降りの経験がありません。

現地で配布のパンフレット。

仁川の自宅から1時間足らずで束の間の古代ロマンでした。

,

コメントする

「モンゴル恐竜化石展」

タルボサウルス

2013/05/18(土)晴れ

大阪長居の大阪自然史博物館で開催のモンゴル恐竜化石展の閉幕も近づき、今のうちにと行ってきました。目玉のタルボサウルス。北米のティラノサウルスの近縁種というのが有力。モンゴルの恐竜化石は全身骨格がそろっていることで定評があるようです。

シチパチ

獣足類の展示も多くあります。これは、卵を温めているのか守っているのか、卵を抱いた姿のままで発見された化石。オヴィラプトルという獣足類の一種。羽毛がはえていたとも。恐竜と鳥は近縁というのを実感します。捕食者に追われているうちに、獲物を追っているうちに飛べるようになったという気もしてきます。

大阪自然史博物館

蜘蛛の化石

同時に展示の蜘蛛の化石。他にも昆虫が数種。個人的には虫眼鏡でみるような小さい化石に興味があります。骨格を持たない恐竜時代の食物連鎖の底辺の動植物に思いが馳せます。

,

コメントする

BBC News – Gas tanker Ob River attempts first winter Arctic crossing

2012/11/27(火)晴れ

BBC News – Gas tanker Ob River attempts first winter Arctic crossing.

冬の北極海をガスタンカーが初めて渡ったというBBCニュース。前から、地球温暖化で北極海の氷が融けその内新しい航路になると言う話はありましたが、それが現実味を帯びてきたということでしょうね。などと思いながら読んでいると、

Meanwhile in Japan, in the wake of the Fukushima nuclear disaster, there has been a growing interest in alternative power sources, especially gas.

「福島の原発事故のあったばかりの日本では、代替エネルギー資源としてとりわけ天然ガスへの関心が高まっている。」ということで日本も一役かっているようです。

“The people on board have been seeing polar bears on the route.

「乗組員は航海途中ホッキョクグマを見かけた。」そりゃ見かけるやろ。ただでさえ氷が融けて減ってるのに。しかし、環境破壊に対する言及はありません。なんだか複雑な心境です。それにしても、温室効果ガスによる気候変動、地球温暖化で騒いでいたころは、再生可能エネルギーもコスト的に実用化は先の話やし、化石燃料を使わない原発は温室効果ガス削減の切り札のように、なんとなく原発しかないかという雰囲気が世界的に広がっていたようにも感じますが、人間というのは勝手なものです。sustainable、持続可能なという言葉もよくはやりました。これは、持続可能な経済活動を含む人間社会のためには、地球温暖化にコストをかけても取り組む必要がある(ちょっと表現が変ですが)というイギリスのスターン博士の提言(スターンレビュー)がオリジナルな気もします。最近の政治動向を見ても、これで持続可能?と思うことが多いですね。

コメントする

BBC News – Japan quake: Power line laid to Fukushima nuclear plant

 

 

 

 

 

BBC News – Japan quake: Power line laid to Fukushima nuclear plant

2011/03/19(土)晴れのち曇り

福島原発の状況も一進一退で、相変わらず、情報が少ない、説明が専門的すぎるといった批難が多いようです。しかし、マスコミももっと分かりやすく説明する努力も必要のようにも思います。前から、BBCのウェブ版の説明は判り易いと思ってましたが、今回も図解入りで分かりやすく説明しています。

コメントする

イギリスのイタドリ退治の話:BBC News

 

2010/12/16(木)曇り

途中、名称やドメインも変更しましたが、足掛け4年となる当ブログに過去2回紹介しているイギリスの「イタドリ」退治の話。元々、観葉植物として持ち込まれた日本のイタドリ(Japanese knotweed)が野生化し、ロンドンオリンピックを2012年に控え、本格的な除去に乗り出したというのが最初の話題でした。2000年には調査団も来日し天敵を捜し求め、その成果か、昨年には限定的に天敵の「イタドリキジラミ」を放出するに至っています。

今回の記事は、イギリスで繁殖する外来生物の駆除や管理に年間£1.7bn(2000億円以上?)が必要というもの。もちろん我らがイタドリ(Japanese knotweed)も含まれています。よほど恨みに思われているようです。

Invasive non-native species such as the grey squirrel and Japanese knotweed cost the British economy £1.7bn a year, a report has suggested.

(報告書によると、灰色リス-the grey squirrel-やイタドリのような外来種はイギリス経済にとって年間£1.7bnの負担になっている。)

日本にも外来種のタイワンリスが繁殖して、一部では生態系を乱しているようです。

08/10/26のブログhttps://pirokokko.wordpress.com/2008/10/26/japanese-knotweed-%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%89%e3%83%aa/

09/07/23のブログhttps://pirokokko.wordpress.com/2009/07/23/japanese-knotweed%ef%bc%88%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%89%e3%83%aa%ef%bc%89%e5%86%8d%e3%81%b3/

,

コメントする

恋に落ちると友達を失う:BBC News

 BBC News – Falling in love costs you friends

VOXでよく利用したサイトの引用ツールに似た「PRESS THIS」のテストも兼ねて久しぶりにBBCニュースから。

「恋に落ちると友達を無くす。」

SNSのfacebookなどのユーザーを対象に、繋がっている人々を1週間に一度、1カ月に一度等の親密度のレベル分けをして調査した結果、恋に落ちるような近しい人が生活に入り込んでくると平均2人の友人を無くす。ということらしい。要はかまっている暇が無くなるということです。

確かにそうかも知れません。しかし、恋愛中と結婚してからは事情がことなりますが、結婚の決まったある女性の嘆きを紹介。ずいぶん前ですが、喫煙コーナーでよく一緒になる同じ会社の彼女は、ただでさえ親戚や友人が多いのに、結婚したら相手の家族、親戚、友人でざっと80人くらい知り合いが増える。もうどうしよう。というものです。NET上はともかくリアルな知り合いは逆に増えるように思いますね。

ところでサイトの引用ツール「press this」ですが、「vox this」の方が使い勝手は良いようです。タイトルしか連動しないし、画像も別途挿入する必要があります。

ところで、牛丼の安売り合戦はとどまるところを知りませんが、吉野家の新メニュー(本来は創業111年のオリジナル)「牛鍋丼」並280円を試して見ました。

コールスローと玉子の付いた「おすすめセット」400円にすると単品合計より20円お得。

通常の牛丼よりやや醤油辛く、すき焼きに近い味です。

納得の味と価格ではないでしょうか。

コメントする

「達八」のカレー焼きそば+共感覚

2008/02/18(月)

かかりつけの医者はいませんが、行きつけの居酒屋はあります。いつもの「達八」で、晩御飯代わりに名物のカレーソーメンを頼むと、大将が「今日は焼きそばもあるで」と。お言葉に甘えメニューには無い特製カレー焼きそばを作っていただきました。

と、甘い、じゃなく、辛い食べ物で誘って、本日は英語の勉強です。

この間の「CD or Vinyl?」で紹介した、synesthesia 共感覚の続きです。前回は2003年のnewsweek誌の記事が題材でしたが、2003年は共感覚に関して重要な発見があった年なのか、検索すると、newsweekの記事の元と思われる記事をScientific Americanのサイトで見つけました。やはり2003年。そういえば、そのころ、テレビでも養老孟司さんあたりがホストをしている番組で共感覚を紹介していた記憶があります。

Scientific Americanの記事から、共感覚をご存知無い方にも良く解る、興味深いケースを2件ほど紹介します。(英語の勉強も兼ねて)

Scientific American “Hearing Colors,Tasting Shapes” May,2003

In another striking example, we asked a synesthete who sees 5 tinged red to watch a computer display. He could not tell when we surreptitiously added an actual red hue to the white number unless the red was sufficiently intense; he could instantly spot a real green added to the 5.

 見慣れない単語はsurreptitiously(副詞:人目を盗んで、こっそり)くらいなのに、最初読んだ時、いったい何を言っているのやら、3度読み返して、なるほど、そういうことかと。共感覚synesthesiaは共感覚者になるとsynestheteとなります。こればかりは専門用語ですのでwikipediaあたりで見るしかないですね。

さて、迷訳に挑戦

もう一つ印象的な例。数字の5が赤に見える共感覚者にコンピュータの画面を見るようにお願いしたところ、その共感覚者は、我々がこっそり白い数字に赤色を加えても、赤が充分濃くないと、いつ赤くなったか言い当てることができなかった。ところが、その数字の5に緑色をつけると、たちどころに緑色になった(色が変わった)ことを言い当てた。

かなりの意訳ですが、そういうことですよね。普通の人には白い数字ですが、この人にとっては最初から赤色で、赤に赤を加えても赤にしか見えないわけです。

次は、食べ物を食べた時の味で色が見える共感覚者の話です。

 “When I eat sushi with gingered squid, I see a huge cloud of bright orange shaving  cream floating right in front of me,” said Day. “That’s one of the fun ones”

「生姜付きのイカの寿司を食べると、私の目の前に明るいオレンジ色のシェービングクリーム状の巨大な雲が浮いているのが見えるのです。これは私のお気に入りの一つです。」とDay氏は言う。

したがって、自動車の運転中には何も食べれないそうです。達八のカレー焼きそばなんかとんでもない話です。ところで、下記理由で、現在はオリジナルの記事が見れませんが、Day氏は人類学者だそうです。

紹介したScientific Americanの記事をお気に入りに登録していると、内容が見れなくなりました。Downloadして購入せよ、とのこと。このサイトはあくまでも紙の雑誌を売るための紹介サイトのようです。数字に色が付いて見える共感覚者の実験で面白いのがあったのですが、現在の私のPCでは見れません。興味のある方は下記リンクを試してみてください。

5と2

記事を見てコメントする | 友だちに紹介する

, , ,

2件のコメント